こんにちは!とーりーです。
今日は公務員(特に市役所)が安定しているという風潮は本当なのか?
という点についてお話します。
公務員=安定 というのが世間のイメージではないでしょうか。
・人間関係は安定しているのか
・仕事内容・仕事量は安定しているのか
上記のポイントに絞って、中から見た現状について、お伝えします。
世間のイメージと、どのくらいかけ離れているでしょうか?
公務員の給与って安定しているの?
どんな仕事をするうえでも、気になるのは給料ですよね。
公務員の給料。どのようにお考えですか??
公務員の平均年収については、このようなデータがあります。
これを見ると、きれいにほぼ横ばいになっていることが分かります。
民間企業では、その年の業績によって給与が高くなったり、低くなったりという事がおきると思いますが、公務員の世界では、ほぼそのようなことはありません。年功序列で給与は上がっていくことがほとんどです。
もっとも、昨今のコロナウィルスの影響により、給与は微減しています。
ボーナスに関しても、公務員は安定しています。
毎年ボーナスの時期になると、マスコミがこぞって「国家公務員の夏のボーナスは平均●●万円!」という情報を流しますね。
多く貰ってるなぁ
利益をあげない公務員にボーナスは要らないだろ!
受け取る方によって、様々な感想を持つことでしょう。
実際、公務員としてボーナスをもらっている立場から、率直な感想をお伝えすると、年2回安定してもらえるボーナスはありがたい。
という気持ちです。
ただし、金額については、大学の同期と集まった際にボーナスの話題になったら、だいたい下から数えた方が早いです。
私の場合は、14年以上市役所勤務を続けている状態で、夏・冬のボーナス、それぞれ手取りで50万円くらいでしょうか。
基本的にボーナスも基本給に引きずられて年々上がっていきます。
しかし、国が推し進めている「同一賃金・同一労働」の枠組みの中で、給与が低く抑えられている非常勤職員との兼ね合いもあり、正規職員の給与が今後減らされる可能性はあると思います。
また、減らされ続けている退職金についても、今後さらに減る可能性が高いでしょう。
まとめると、公務員の給与は安定はしているが、圧倒的に高いということは無い。また、退職金や今後の時代の流れも考慮すると、改悪の可能性が高い。といったところでしょう。
公務員の人間関係は安定しているの?
続いては人間関係についてです。
人間関係は、仕事を語る上では外すことはできませんよね。
公務員にしろ、民間にしろ、これは非常に大きいポイントだと思います。
公務員の世界では、体育会系の人は比較的少ないとは思います。(消防や警察といった組織はいまだに体育会系の雰囲気が強いです。)
しかし、非常に閉鎖的な社会でもあるため、特殊な人格の人が湧きやすいのも事実です。
・全く仕事をしない働かないおじさん
・ミスしても、特に気にしない若手職員
パワハラ上司も内部通報等で、人事課に報告が上がるものの、簡単な異動で、また次の職場で同じようにパワハラを繰り返します。ほとんどのケースで、お咎めもありません。
そして公務員の場合、良くも悪くも、頑張って成果を出しても出せなくても給与が変わることはほとんどありません。民間でもこういった話はありますが、公務員の世界ではより顕著になります。
そもそも公務員の世界では、成果って何?という話がよく出ます。
基準が曖昧な場合が多いのです。
例えば、住民税を決定する業務に従事している職員は、決まった収入に対して、税金決定するというのが仕事です。
そのような仕事においては、とにかく決められたことをミスなくこなす、という事が成果になるので、いわる売上成績のような目に見えた成果というものは、表に出てきません。
公務員の仕事の多くは、このような成果が曖昧な業務です。
このような環境なので、上記のような、働かないおじさんや、ミスしても特に気にしない若手職員が多く発生する傾向があります。
上記のような人たちと、同じチームになっても、人間関係を保ちつつ業務に従事する必要があります。
公務員の仕事内容・仕事量は安定しているの?
公務員(市役所)の仕事といっても多岐にわたります。
・人事業務
・市長の秘書
・窓口で住民票の発行業務
パッと4つ違う業務を書きましたが、見ただけで全く異なる業務と分かりますよね。
これらの業務間異動が、年度が切り替わる1週間前の3月末に辞令で告げられるのです。
異動先の職場では、前の職場でやっていた業務が全く役に立たなくて、びっくりします。
専門性も特に身につかない業務がほとんどなので、一からリセット!という感じです。
この異動で、新しい業務を一から覚えるのが結構大変だと思います。民間企業であれば、【営業職】の人が、いきなり来週から【経理職】になるようなことは稀だと思うので、市役所の幅広い業務は、外からは分からない不安定なポイントだと思います。
次に、仕事量についてですが、公務員の仕事は定時で終わる部署もあれば、長時間残業が常態化している部署もあります。
市役所の仕事は9時5時が常識。というのは過去の話で、現在は人員不足に悩まされる団体が多く、定時で帰ることができる人の方が少数派になっています。
十分な財源が無い中、今いる人材で何とか仕事を回さないといけない、マンパワー頼みの現場になっているというのが実情です。
また、市役所の仕事は、突発的な事態により発生することも多いことも忘れてはいけません。
例えば、台風・地震・コロナウイルス・選挙・国勢調査等、通常業務とは別の業務が不定期的に発生します。
このような業務に従事すると、その分の手当てはもらえるのですが、あらかじめ予測できない業務になるので、ずっと職場に拘束されてしまうという感覚が強くなってしまいます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
公務員が安定しているは、本当なのか?というテーマでお話してきましたが、まとめると、
公務員の給与って安定しているの? | ○ |
公務員の人間関係は安定しているの? | △ |
公務員の仕事内容・仕事量は安定しているの? | × |
給与は、もらえる額はそこそこの金額で安定している。
人間関係は人事ガチャ次第だが、変わった人が多い。また、クビにならない分そういった人が多くなる傾向がある。
仕事内容・量は、イレギュラーな業務もあることを考えると、そこまで楽とは言えず、良いとは言えない。
このようになります。
当然、配属される部署等によっても変わる部分はあるので、一概には言えませんが、内部から見た感想としてお伝えさせていただきました。
いや~、公務員はまだまだ恵まれてるよ。という声もあるでしょう。しかし、隣の芝生は青いという言葉もあるように、実際中にいると、結構大変なことも多いです。
とは言え、今回書ききれなかったところで、メリットもあります。休暇制度が充実してる等…。これらについては、また別記事で触れたいと思います。
それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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